三船栞子視点から見た、スクスタ16章感想文

こんにちは。しろやぎです。

今回はスクスタ16章の個人的感想を綴っていきたいと思います。

三船栞子のことを中心に、気になった話をつらつらと書いていくのでお茶請け程度になりましたら幸いです。

それでは早速。


「第1話 強い気持ちと足りない想い」

(まさか最初から三船栞子の後ろ姿が出てくるとはさすがに予想してなかったので、「え゛っ!」という声が出ました)
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あなたちゃんを気にかける栞子
ボランティア集めに奔走する“あなたちゃん”を気にかけている様子の栞子ですね。
やはり、ボランティア説明会でのあの現実を“あなたちゃん”に見せてしまったことが、栞子にとっても気がかりなのでしょう。


さらに15章の最後では

私が口を挟むことではないですが、言わせてもらいますね。
上原さんにあそこまで言わせたのは、あなたですよ。
彼女がどんな顔をしていたか、思い出してみてください。

と言ってます。

ここのセリフ、「友達のため」に言ってるんです。
栞子が初めて、友達のことを想って言ったセリフです。
栞子にとっての歩夢の存在の大きさが分かります。


そして栞子にとって“あなたちゃん”は、「挫折なんかじゃない」ということを教えてくれた人なんですよね。
そんな“あなたちゃん”が挫折しそうになっているこの状況。
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まだまだ電話をかけ続けてボランティア集めを諦めていなくとも、“あなたちゃん”の弱気を栞子は感じ取っているのだと思います。
ここで話しかけたところで、きっと“あなたちゃん”は立ち止まれない。だからこそ、栞子は最後何も言わずに立ち去ったのでしょう。


同好会にとってのあなたちゃん
“あなたちゃん”が部活に来ていなかったときのみんなの反応がこちらです。
「練習していても張り合いを感じられなかった」
「気が散っちゃってた」
「ちゃんと見てくれる人がいないと、これでいいのか迷う」
「不安になって相談したかったけど、邪魔しちゃ悪いと思った」


やはり“あなたちゃん”は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとって必要な存在なんだ、と改めて認識させられます。

多分、それは栞子も分かっていると思います。
だからこそ、生徒会への加入を打診したとき断られても、「そうですか」と引き下がったんです。

練習生として同好会に参加して、内側から同好会を見て“あなたちゃん”の存在の大きさを知ったからこそ、無理に生徒会へ加入させなかったのかなと思いました。



「第2話 心、ここにあらず」

まさか、栞子が歩夢のところへ行くとは思いもよらず、ですね。
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(栞子が歩夢の住所を知っているのは生徒会長権力でしょうか)

歩夢のことも気にしていた様子です。
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そしてこのセリフ。
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されたいです。(即答)
ここのジト目が好きです。


…それはさておき。
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「私にはわかりませんが」
ここのセリフに全てが込められていると思います。

理解できないけれど、それを否定しない。
分からないけれど、その気持ちが必要なときがある。

そういうことを、栞子は同好会から学びました。
栞子の変化がよく表れています。


そして、気分転換へ出かける歩夢と栞子。
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ここも、今度は栞子から誘っているのが良いですね。
歩夢から「次は」と言われたときは戸惑っていたのに。
優しく、歩夢の気持ちに寄り添っているようで好きなシーンです。


本当にそれでいいのですか?
歩夢に問いかけたときのセリフです。
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相手の気持ちではなく適性を見て転部を勧めていた頃の栞子からは考えられない言葉です。

でも、栞子は知っているんです。
歩夢が、スクールアイドルとして一歩一歩、頑張っていたからこそ、学校説明会でのあのライブがあったことを。
その想いの強さを栞子は誰よりも感じ取っていました。

だから、本当にそれでいいのですか?と問いかけています。

そして、上原さんが納得しているのならいいのです。と、栞子は優しく寄り添っています。
歩夢が“あなたちゃん”や同好会メンバーとの連絡を取りづらい中、歩夢を一人にしないように、と考えているようにも思えます。


きらめき
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スクールアイドルを見たときの感想で、「きらめき」という言葉が出てきました。
輝き、ではないんです。

なぜ「きらめき」という表現なんでしょうか。

きらめきとは。
キラキラと光輝く状態を示す(Wikipediaより)

一説によると、
きらめきとは、キラキラと光を反射するもの。
輝きとは、自ら光っている(ように見える)もの。

ステージに立つアイドルを見る観客と、
ステージに立ってスポットライトに照らされて、内側から込み上げる想いを観客へぶつけるアイドル。
というようなイメージでしょうか。

また、漢字で書くと「煌めき」
スクールアイドルの、「情熱」や「想いの強さ」が栞子には炎のように見えたのかもしれません。


「第4話 ジリジリと」

栞子と“あなたちゃん”

謝る相手が栞子ではないこと。
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学校を休んでいること。
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ちゃんと知っているのに、どちらもできていない“あなたちゃん”です。
栞子は歩夢の家まで行ったというのに。
短い会話の中で、この対比がよく出ていますね。


「第7話 for you」

もしかしたらという思い
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初期の同好会の評価が変化していますね。
無理がある話でも、同好会の過程を見てきた栞子が、「もしかしたら」と期待している。
同好会の今までの行動力と強い想いが、そう評価させたのでしょうか。


歩夢の想い
強い想いに溢れています。
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誰かのために強くなれる、素敵な子だなと思いました。


そして、その想いが「本物」なのか一つ一つ確認するような栞子です。
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そして、ここのシーン。
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栞子が、「上原歩夢というスクールアイドル」に対して自分の評価を初めて伝えたところです。
もしかすると、ここの評価こそ、栞子が気付いていなかった歩夢の素質なのかもしれません。

まっすぐな気持ちに、ここぞというときに立ち上がれる力。
やりたいことに気付いて、全力で「大好き」と言える力。

学校を休んでいた歩夢に、「本当にそれでいいのですか?」と問いかけることしかできなかった栞子が、今度は歩夢の背中を押しています。
これ以上ない、力強いサポートです。


for you
“あの子”のために頑張れる歩夢。
そんな歩夢のために行動する栞子。
素敵なタイトルだなと思いました。


「第10話 この手が届く!」

相変わらず客観的に物事を見る栞子です。
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心の声に耳を傾けること。
それは栞子が、同好会から学んだことでもあります。
大切な“あなたちゃん”に、そう伝えているのが本当に大好きなシーンです。


そして今度は栞子を誘ってる歩夢。
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誘い誘われといったような2人の関係性。
歩夢の晴れやかな笑顔が印象的です。
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栞子の「好き」
栞子が「好き」という感情を見せてくれました。
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個人的な話になりますが、以前知人と「栞子が好きな曲ってなんだろう?」という話になりました。
とても難しいお題でした。なぜなら、栞子の「好き」という感情が、15章までのメインストーリーで出てこなかったからです。
好き、嬉しい、楽しい、などといった感情が見えづらかったんです。

そんな栞子が、「スクールアイドル同好会が好き」と言ったこと。

スクールアイドルに対して複雑な感情を持っている栞子ですが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会には、いっぱいの仲間がいます。

栞子を手伝ってくれる人。
練習生となった栞子に、丁寧に教えてくれた人。
あだ名をつけてくれた人。
過程の大切さを教えてくれた人。
友達として、いろんなことを教えてくれた人。

だから、そんなスクールアイドル同好会が好きになったんだな、と思いました。

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一歩一歩 諦めなければ夢は逃げない
栞子にそう教えてくれた、夢への一歩の歌詞。

一歩一歩、ときには休んでしまっても。
小さな一歩だと思っていても、それが人を動かすということ。
諦めたくないという気持ちは、夢の実現への道を開くということ。


本当にたくさんの想いがこの歌に詰まっていることが分かりますね。




栞子の登場からこの16章まで、三船栞子という人物の変化の過程がよく描かれていると感じました。
スクールアイドルフェスティバルの開催にも、生徒会として協力してくれるでしょう。
スクールアイドルへの複雑な気持ちも、少しずつほぐれているようにも感じます。

次回配信の17章はFirst Seasonのクライマックスとのことですが、いち三船栞子オタクとしては、今後の登場も願うばかりです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。