夢見て憧れて また夢が見たいんだ

こんにちは、しろやぎです。

今回はアニガサキ2期7話「夢の記憶」について書いていきます。

とうとう来た栞子ちゃんのメイン回なんですが、ここで“夢”というワードを持ってきたのが放送前からすごく刺さってて。

栞子ちゃんにとっての夢って叶えたいけど難しいもので、たくさん悩んで迷ってきたものだと思うんです。

だから夢を叶える場所で、ようやく掴めた自分らしい姿に胸が救われたような思いで7話を見てました。

 

さて、このブログの前半部分は今までのまとめ的な感じなので、時間なければ飛ばしてもらっても大丈夫です。

時間がない人は③三船栞子にとっての夢からどうぞ。

 

 

 

 

 

三船栞子とスクールアイドル

まずは栞子ちゃんにとって、スクールアイドルとはどんな存在なのか? ということを振り返っていきましょう。

 

①三船薫子(スクールアイドルとの出会い)

栞子ちゃんにスクールアイドルを見せてくれた一番最初の人は、姉である薫子さんでした。
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「ランジュが香港に引っ越しちゃってから、寂しそうな栞子を励ましてあげようと思ってさ」

以前、スクスタの栞子ちゃんから笑顔を引き出したのは歩夢ちゃんだというブログを書いたんですが、

ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS 三船栞子について話したい - shiroyagibook’s diary

これはそれより前の話。もっとずっと幼い頃から、栞子ちゃんに笑顔を与えてくれたのは薫子さんなんだなと思いました。

 

このときの薫子さんは、栞子ちゃんのためにスクールアイドルを始めたと言うより、その前からスクールアイドルだったと思ってて。

特にこれと言って理由や根拠とかは全然ないんですが、それまでの薫子さんは自分のため(=ラブライブに向けて、そしてスクールアイドルがやりたかったから)にステージに立ち、

それが栞子ちゃんを元気づけたいからステージに立った、という“誰かのため”のスクールアイドルになったのかなと考えてます。

 

②三船薫子(スクールアイドルの終わり)

一方で、スクールアイドルとしての終わりを知ったのも、薫子さんの存在でした。
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「私たち3年生は、今日でスクールアイドルを引退します」

3年間という限られた時間の中で目指していたものに手が届かなくとも、終わりはきてしまうんですよね。

自分が憧れていた人がステージの上で涙する姿は、衝撃的な光景だったことでしょう。
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だんだんと下がっていく腕が、夢の終わりをまじまじと見せつけられたようで、胸が苦しくもなります。

 

ただ、このシーンがあったからこそ今の三船栞子ちゃんがいるんです。

「姉さんは、不要な後悔をすることもなかった。わたしは同じ失敗をしない。

いえ、誰だって、そんな思いをするべきじゃないんです」

傷つくことに臆病だから、誰かが傷つく姿も見たくなくて、だからみんなの幸せを願うようになりました。

誰もが幸せになれる世界を目指すようになったんです。

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

QU4RTZ

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「これが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会なんですね」

再び栞子ちゃんを動かしたのは、QU4RTZのライブでしたね。

薫子さんの涙で終わったステージの記憶を、楽しさでいっぱいにしてくれました。

 

DiverDiva
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「やはり人は、それぞれに適性に合ったステージにいるべきだと思います」

続くDiverDivaは、QU4RTZとはまた違うユニットの形。

スクールアイドルのそれぞれの形を知り、SIFと文化祭の実行委員としてもそれぞれの適性のあるステージを作りたかったんじゃないかなと思ってます。

 

A・ZU・NA
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「凄いですね。自分のやりたいことを全て叶えるなんて」

SIF前夜祭でのA・ZU・NAのステージ。

「大好きなことを隠さなくてもいいんだ」と菜々からせつ菜へと明かされましたが、このセリフが7話の栞子ちゃんに刺さるとはこの時一体誰が想像できたのでしょうか。

(A・ZU・NAの曲の歌詞については、後述します)

 

 

さて、ここまではスクールアイドルについてまとめてきましたが、

ここからは栞子ちゃん自身のことを振り返っていきます。

 

 

三船栞子の一歩

栞子ちゃんは自身の適性を理解しているからこそ、それに見合わないことをすることに対し、なかなか一歩を踏み出せない子です。

スクスタでは、スクールアイドルについてどれだけ語ろうと、逆に頑なになってしまうようなシーンもありました。

アニメでも、せつ菜ちゃんが話そうとしてもストップをかけてますよね。
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その栞子ちゃんを動かしたのは、「やってみること」です。
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スクスタでの、同好会に体験入学すること。

アニメでの、SIFに参加してみること。

そこで知ったことが栞子ちゃんの糧となり、原動力ともなるわけです。

 

やってみた結果、見えてきたものが今はまだ何なのか分からなくとも、それに突き動かされてしまうんですよね。

 

人は適性のないものに時間をかけるべきではない。

私は私の適性に沿った行動をすべきなのに、

今、見合わないことをやろうとしています。

なぜ自分がこんな風になっているのか、

実は自分でも理解しきれていないんです……。

(スクスタ サイドエピソード「迷いながら、進みたい!」)

 

新しい世界に飛び込むと、見えるものがこんなにも変わるのですね

(スクスタ ホーム画面ボイス)

 

だからこそ、一度目は突っぱねてしまっても、SIFに参加して再び話し合ったときには素直に自分の気持ちと向き合うことができています。

 

 

三船栞子にとっての夢

せつ菜ちゃんが2つの夢を持つように、

栞子ちゃんもまた、2つの夢を持っています。

①スクールアイドルになりたいという夢

②みんなを幸せにしたいという夢

このどちらも、薫子さんのステージを見て始まった夢です。

薫子さんにスクールアイドルを見せてもらったことから始まり、薫子さんの涙を見て生まれた夢でもあります。

時を経て、同じ場所で2つの夢と向き合うんです。


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ここは薫子さんにとっても、夢が始まった場所だと言えます。

「私はあなたが応援してくれたから、幸せな高校生活を送れたと思ってる。

それで今は教師になって、たくさんの生徒を、あなたを応援できる人になりたいって思ってる」

 

ここで流れている劇伴「あなたと私と私たちの夢」や、

同好会のみんなが言ってくれた1期13話のようなセリフも、

「夢がここからはじまるよ」の歌詞を彷彿とさせる思い出も、

数え切れないほどたくさんの夢が詰まった場所なんですよね。

 

 

今までの栞子ちゃんは一方向のサポートでした。

ですが、ここで誰かから応援されることによって、さらなる応援を生み出し、それが新たな力になっていくというサイクルの歯車が動き出したんじゃないかなと思います。
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で、ここらへんの流れはものすごく「Dream Land! Dream World!」が刺さるんですよ。

悲しみに暮れてても(Don't worry)

ここに来れば笑顔になれるんだ

誰だって

SIFのテーマ「みんなの夢を叶える場所」でもあり、栞子ちゃんにとっても夢から笑顔が生まれた場所です。

見よう見まねでいい 体が動き出す

「EMOTION」って実は薫子さんが歌っていた曲説もあり、それもすごく素敵だなぁと思います。

記憶の中の薫子さんを辿って踊っても、SIFや今まで見てきたスクールアイドルのライブの記憶を思い出しながらでも、見よう見まねでいい、と前夜祭でA・ZU・NAが示してくれたんですよね。

 


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薫子さんからもらった夢と、同好会からもらった勇気が、ここの栞子ちゃんに集約されています。

 

 

 

三船栞子の「EMOTION」

話が若干前後したんですが、ここからはMVについて少しお話していきます。

・手の振り付け
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アニメでは明言されていませんが、栞子ちゃんは日本舞踊をたしなんでいます。

小泉萌香さんも、「日本舞踊を嗜む栞子なら、きっと指の先まで綺麗に魅せるだろうと思ったので、踊る時は指先を特に意識するように心がけています」と言っていたので、この滑らかな動きも日舞を意識してそうです。

(記事全文【LoveLive!Days 虹ヶ咲SPECIAL 2021 Spring発売記念♪】虹ヶ咲インタビュー企画・シリーズ初の“10人目のスクールアイドル”としての重圧を超えて。三船栞子役・小泉萌香さんに宿った『決意の光』 | 電撃G's magazine.com – ラブライブ!など人気のキャラクター専門誌)

ここの手のひらひらは薫子さんから同好会へ流れていくのも、未来へ進んでいくことを示しているようです。

 

・階段

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ここ栞子ちゃんの深層心理へ潜っていくようだと表現された方がいて、なるほどなと納得しました。

確かに、7話は過去の思い出を振り返ってみて、かつ自分の素直な気持ちを自分自身へと問いかけていましたね。

 

・羽

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大好きなこと、というワードと共に出てくる羽の描写は、涙腺にくるものがありますね……。

薫子さんとの思い出の日に、大好きな気持ちを“栞”として挟んでおいたのが、あまりにも「スクールアイドルから離れたくなかったのかもしれません」なんですよ……。

 

・鍵
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止まってしまったスクールアイドルの夢の時間を進めるためのものでもあり、ここから飛び立つための扉の鍵でもあると思ってます。

さらに栞子ちゃん自身の動力源(=歯車を回していく)ともなってそうです。

 

・蝶

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これがまさに、栞子ちゃんの「応援したい」という気持ちの表れですよね。

薫子さんや同好会からもらった応援を、これからは栞子ちゃんも歌として誰かに届けていく。

空いっぱいに広がった蝶の多さは、それほどまでに栞子ちゃんが“みんな”をサポートしたい、と思ってるのかな、と考えます。

 

 

三船栞子のこれからf:id:shiroyagibook:20220520224610j:image

「まだまだ練習が必要ね」

薫子さんのセリフの通り、実は栞子ちゃんってまだ発展途上なんです。

スクスタでも、“まだまだ”な部分は左月さん・右月さんに見抜かれていたりしてます。
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小泉萌香さんが栞子ちゃんの魅力として「伸びしろ」を挙げていたように、“これからにもっと期待できる”子だと思います。

栞子ちゃん自身も、「精進する」という言葉をよく使ってるので、努力家な面の表れですね。

(特訓やスクールアイドルチャンネルボイスなど)

 

 

SIFが終わったら同好会に入るようですが、今よりもっと同好会メンバーと関わっていくことによる変化も楽しみです。

スクールアイドルに……いえ、同好会のみなさんに、私が惹かれているということです。

彼女たちには、そういう力があります。

そして、私はその秘密を知りたい。

願わくば、自分にもそういう力がほしい。

(スクスタ サイドエピソード「迷いながら、進みたい!」)

 

個人的には、栞子ちゃんが薫子さんやスクールアイドルからもらった「たくさんの幸せ」を、ランジュへと繋げていってほしいなぁと思ってます。

 

 

 

終わりに

今回のブログのタイトルは、NEO SKY, NEO MAP!からとりました。

栞子ちゃんにとっての夢の始まりがあり、また夢を追いかけていくことについて、この歌詞がぴったりだなと思いまして。

3話で栞子ちゃんが振り返ったところの歌詞も

「みんな自分が好きなこと 追求しちゃおう」だったので、改めてNEO SKY, NEO MAP!っていい曲じゃん……ともなったわけです。

 

栞子ちゃんは薫子さんの想いがずっと繋がってきて今回のSIFを迎えたわけですが、

同好会のみんなも1期からの気持ちが繋がって今があるのだなと思います。

新しい出会いやトキメキへの連鎖も、今後楽しみなポイントですね。

 

 

告知

「EMOTION」に関しては、既存の3曲(決意の光、翠いカナリア、コンセントレイト!)から考えていくとさらに深く見えてくると思ってるので、別記事にて書いていきます。(後日お楽しみくださいませ……)

 

↓(追記)

完成しました!よければこちらもぜひ!!!

スクスタ既存3曲から見る「EMOTION」 - shiroyagibook’s diary