こんにちは、しろやぎです。
今回はタイトル通りの、スクスタ三船栞子ちゃんソロ3曲とアニガサキの「EMOTION」について話していきます。
今までにスクスタで出たソロ曲は、「決意の光」と、「翠いカナリア」と、「コンセントレイト!」の神曲ですね。素晴らしい曲たちです。
とはいえ、考察なんて大層なものでもないので、「この曲のこの部分ってここと同じだよね〜」みたいな、ふわっとしたまとめブログです。
ちなみに、EMOTION自体が決意の光と翠いカナリアのハイブリッド感があるので、3曲の比率にやや偏りが生じています。
5割 決意の光
3割 翠いカナリア
2割 コンセントレイト! について
という感じになってるので、よろしくお願いします。
①決意の光
決意の光はEMOTIONと同じくスクールアイドル・三船栞子の始まりの歌です。
(厳密に言えばTOKINEKI Runners17章ver.がありますが、虹ヶ咲の“ソロ”としては決意の光が始まりになりますね)
EMOTIONの歌詞から見える栞子ちゃんの“一歩踏み出す勇気”は決意の光と似た部分があります。
・目指す世界の話
私が望む遥かな世界 どこにあるんだろう?
誰もが幸せになれる世界 探して
出会った期待 不安 すべてが歌に変わった
スクスタキズナエピソードでは、「今より少しでも、善い世界にしたい」と発言しています。
スクスタの流れとしては、
生徒会長になったものの部活動紹介の打ち合わせではうまくいかなかった
↓
同好会に体験入部し、スクールアイドルは無駄じゃないと知る
↓
スクールアイドルに惹かれ、自分もなりたいと願う
↓
同好会へ入部し、最初の曲として「決意の光」が披露される
「みんなを幸せにしたい夢」をもともと持っていて、同好会と関わるにつれ「スクールアイドルになりたい夢」がプラスされた状態ですね。
なので「私が望む世界=誰もが幸せになれる世界」とも言えます。
対するアニメでは、まず冒頭の部分。
「誰もが幸せになれる世界、私が望む世界」
決意の光から歌詞が引用されていますが、1番と2番のAメロ最初の部分が逆になっています。
アニメの流れでは、
薫子さんを見て、スクールアイドルに憧れる
↓
夢敗れた薫子さんを見て、みんなを幸せにしたいと思う
↓
同好会からの後押しもあり、スクールアイドルになる
なので、「誰もが幸せになる世界を作る」ことも夢であり、「スクールアイドルになる」のも私が望む夢でもあります。
2期6話まではスクールアイドルへの夢も明かされておらず、7話で自分自身と向き合ってるというのも、「みんなのこと」から「私のこと」へ繋がっていく冒頭のセリフの流れとマッチしていますね。
・時間と場所の話
EMOTIONでは歯車や時計が動き出す描写があるように、これからの「時間」が進むことが鍵となってます。
雨の後の道には いろんな色が集まる
このように時間が経てば必ず止む雨だったり、“あの日の私”を思い出す歌詞からも、そういう点が窺えますね。
MVには止まったままの時計が映ってるんですが、これはまさに「スクールアイドルへ夢見る時間が止まった」と見えてきます。
一方、決意の光では「場所」に関する歌詞が読み取れます。
一歩前に踏み出してみれば 明日は変わる
これ以外でも、「次の舞台へ」など今いる場所から先に進もうとする栞子ちゃんの決意が表現されています。
先程EMOTIONで「止まる」ことについて書きましたが、決意の光でも「立ち止まる」という歌詞がありす。
立ち止まり見上げた先に 道が開いた
メインストーリーでは、それぞれの適性に沿ってアドバイスをしていたはずなのに、いつの間にかうまくいかなくなっていきました。
そこを同好会メンバーが手助けしてくれたんですよね。
そういった、前へ進めなくなった経験が「立ち止まる」と言われているのかなと思います。
・共通点︰現在地の話
決意の光、EMOTIONそれぞれに“ここ”というワードが使われています。
そうここから輝き紡いでゆけ
解き放ってここで あなたに届け EMOTION
自分が今いる場所・瞬間を“ここ”に印すのは、まさに“栞を挟む”行為そのものです。
個人的には、地盤がしっかりしてなきゃ高く飛び立つことはできないと思っているので、
“ここ”と確認するかのように印すのは、しっかり者の栞子ちゃんらしいなとも思います。
なのでEMOTIONは少し大人びているというか。
ちょっと背伸びして 臆病とバイバイする
背伸びした足って不安定なのに、それでも臆病とバイバイしたい、という意思の強さというか“頑張りたい”という気持ちというか。
そういうのを見ると、愛おしさがめちゃくちゃ感じられて好きですね。
・共通点:光の話
MVではどちらとも、光の前に立つ栞子ちゃんがいます。
スクスタ・アニガサキ両方とも、栞子ちゃんは自身にスクールアイドルへの適性はないと言っています。
ですが、同好会や薫子さんを見て、その輝き(トキメキ)に自然と惹かれていくのはどちらも同じですね。
スクスタのスクールアイドルフェスティバルや、アニガサキでの薫子さんのステージで見た光。
そして自身もそうなりたいと願う栞子ちゃんの目指すもの、がこの光なんじゃないかなと思います。
・共通点︰蝶の話
決意の光の歌詞、EMOTIONのMVにそれぞれ「蝶」が登場します。
決意の光では、
ひらひらり空を舞う蝶のように 僅かでも風を起こして
やがて誰かの背中を押す日まで
EMOTIONでは、
薫子さんの胸元にある蝶、そして空いっぱいに広がっていく蝶ですね。
7話を見ると、「蝶のように」はあの日元気づけてくれた薫子さんのように、とも見えてきます。
自分の背中を押してくれた薫子さんや同好会のようになっていきたい、という願いもありますね。
②翠いカナリア
翠いカナリアはスクスタ第27章「もう我慢はヤメです!!」で実装された楽曲です。
作られた経緯において薫子さんの存在が実に重要となるポイントは、EMOTIONと一緒ですね。
・羽を届けようとすること
まずEMOTIONのMVの羽を見ていきましょう。
栞のように挟まれた羽は、薫子さんが栞子ちゃんに伝えたかった励ましの気持ちだったり、スクールアイドルを見たときの栞子ちゃんの“トキメキ”が具現化されてるのかなと思ってます。
翠いカナリアでは、やはりサビの歌詞です。
果てしなく広がる空 自由の羽広げて
そしてもう一つ、これはR3BIRTHファンミの話になるんですが、
ラスサビのバックモニターで、大空を一直線に貫いていくような光と羽が映されています。
(R3BIRTHファンミDay2の映像はおそらくアニメBlu-Rayに収録されるはずなので、ちらっとでも見えたら嬉しいです)
歌詞やメインストーリー27章を読むと、翠いカナリアの羽は「自分自身の力そのもの」という自己証明の強さを個人的に感じてます。
なのでEMOTIONの羽はみんなの気持ち、翠いカナリアの羽は自分の気持ちだったりするのかなー、と思ったりもしてます。
ただ、「届けたい」という気持ちは一緒なんですよね。
EMOTIONの歌詞にある「届け」や、翠いカナリアのラスサビ映像の羽が、その気持ちの表れなのかなと思います。
・目には見えないもの
目には映らない 糸がひどく絡みついて Ah
爆発しそうな 感情が叫んでる
スクスタとアニガサキで、栞子ちゃんが感じている息苦しさとは何か?の話からしていきます。
まずスクスタで言えば、薫子さんからの“巣立ち”が一種のテーマになってます。
もう自分は小さな子どもじゃないよ、と。姉さんに守ってもらわなくても大丈夫だよ、と。
薫子さんの“栞子ちゃんを可愛がっている気持ち”と、栞子ちゃんの“巣立ち”の時期が重なったことによる、息苦しさだったのかなと思います。
一方、アニガサキでは何を感じていたのか。
7話までの間で、栞子ちゃんは特に息苦しさを感じているような素振りは見えませんでした。
が、それっていわゆる「今は感じてない」にすぎないような気もするんですよね。
侑ちゃんのセリフにもありますよね。
「向いていることだけするとか、みんなをサポートするとか、それだけ聞けば、正しいって思うよ。
でも、それって……後悔するんじゃないかな」
いずれするかもしれない後悔によって、息苦しさを感じてしまうときがくるのかもしれない。
それこそ自分では気づかない“糸”がひどく絡みついて、分からないまま飛び立つすらできないかもしれない。
目には映らない糸、と表されていますが、
その糸の存在を感じて自分の力で解き放ったのが翠いカナリアであり、
糸が絡みついてしまう前に飛び立つことができたのがEMOTIONなのかなと思います。
・あなたとは誰のことか
さて、EMOTIONの歌詞の中に“あなた”という単語が出てきますよね。
解き放ってここで あなたに届け EMOTION
あなた=薫子さんでしょうか? 同好会でしょうか?
ちょっと考えていきましょう。
実はこのブログで上げている既存3曲、その全てが、栞子ちゃんは“誰かのため”に歌っているものです。
薫子さんに自分の想いをぶつけたい、という所謂自分のための曲ですら、“誰かへ向けて”想いを乗せていたりします。
具体的に3曲を振り返っていくと、
・決意の光
「私のように、欲しいものがふわふわとしていて不安に思ったり、焦ったりしている人も、きっとたくさんいるはずです」
「ですから、私と同じ不安を抱えている人たちに、今はそれでもいいんだよ、と、
支えになれるような、そんな歌を歌いたいです」
・翠いカナリア
「我慢しなくてもいいことを我慢している人たちが、その気持ちを解き放つ、
そんなことができるような歌を歌いたいです」
・コンセントレイト!
※栞子ちゃん自身のセリフとして直接的な表現はありませんが、あなたちゃんのセリフを一部抜粋します。
「栞子ちゃんが、生徒会を……
ニジガクをどんなに大事に思ってるのかを伝える曲を作るよ!」
「栞子ちゃんが、どれだけ学園のみんなに幸せな学校生活を送ってほしいって願ってるか」
「みんなが学校生活を楽しむサポートをしたいと思ってるか」
こうしてみると曲の中に、栞子ちゃんがどれだけ“あなた”への気持ちを込めているか分かりますね。
生徒一人一人を見る栞子ちゃんだからこそ、こういう人に届けたい、という明確な対象が生まれているのかもしれません。
なので、
【問】EMOTIONの“あなた”は誰のこと?
【答え】それは薫子さんであり、同好会であり、ランジュやミアであり、ファンであり、同じような思いを持つ誰かであり、それ以外のもっと多くの誰かでもある。
特定の“誰か”ではなく、自身の気持ちを届けたい人、というような幅広い受け取り方でもいいんじゃないかなと思ってます。
近しい“あなた”と言うならば、この翠いカナリアに込められた“あなた”なんじゃないかなと思います。
③コンセントレイト!
この曲は、校内フィルムフェスティバルの開催に向けて作られた曲ですね。
生徒会のPR動画のテーマソングとして、この曲が使われています。
(詳しくはキズナエピソード10話〜14話をご参照ください)
・今はまだ。
とはいえ、この曲って決意の光や翠いカナリア、その他同好会メンバーと歌ってきた全体曲等の存在があってこそ、歌えた曲でもあるんです。
幸せな学校生活を送る“みんな”について歌えるのは、自分自身の思いをさらけ出せた経験があったからこそ。
だからアニガサキで言うと、栞子ちゃんはようやく7話で自分に素直になれましたよね。
そういう点で、今はまだ歌えない曲でもあると思ってます。
・見え始めた、色とりどりの虹
けれど、アニガサキ栞子ちゃんは色とりどりの虹の片鱗を感じ始めているんです。
そもそも、個々の色を持つ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。(今までのスクールアイドルたちももちろんメンバーカラーもありましたが)
ユニットとして、色を掛け合わせていくのを見てきて、
スクールアイドルフェスティバルでは、もっと多くのスクールアイドルや“みんな”の色を見ています。
前夜祭でのA・ZU・NAのステージで歌われた、Dream Land! Dream World!でも「色」が使われています。
ほら扉を開ければそこは
まるでおとぎ話 イロトリドリの国
たくさんの“みんな”を見てきた栞子ちゃんなら、きっとアニガサキでも色とりどりな歌を歌えるんじゃないかって思ってます。
現に、EMOTIONのAメロでも
雨の後の道には いろんな色が集まる
と、すでにみんなのことを「いろんな色」と表現しています。
色とりどりのスケールで 日常をナナイロにメイクアップ
#最高のエンターテインメント なんてつぶやいちゃお!
コンセントレイト!からアニガサキを見てみると、「#最高のエンターテインメント」がスクールアイドルフェスティバルのことでもあるように見えてきますね。
虹ヶ咲のフェスティバルといえば他にも、マッチングフェス、シャッフルフェス、フィルムフェス……と多岐にわたり、どれもこれも楽しくて面白いものばかりですね。
どの場面においてもこのハッシュタグが使えそうです。
……コンセントレイト!について短すぎて寂しくなってしまうので、しおにゃんを投下しておきます。
おわりに
スクスタとアニガサキ、ストーリーはもちろん違うし、それぞれに違った見え方も発見できるんですが、根底にある部分はみんな変わらないんだって、改めて思いました。
しっかり者の栞子ちゃんだけど、自分の気持ちには不器用だったり。
スクールアイドルから離れたくなかった、というのはスクスタもアニガサキも同じかもしれませんね。
スクスタだからこそ誕生した既存3曲でしたが、アニガサキにも通じる部分が発見できて楽しかったです。
これを読んでいる方も、「自分はこういう発見をしたよー!」とかあれば、ぜひ教えてください。
いつでも待ってます!
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
EMOTIONが収録されたCDは2022年6月22日発売です!
よろしくお願いします!!!
22日……にゃんにゃん…………しおにゃん………………