はじめまして。しろやぎと申します。
ブログを書くのは初めてなので読みづらい部分もあるかもしれませんが、少しずつ書いていけたらなと思ってます。
今日のテーマは、タイトル通りです。
スクスタに登場する「三船栞子(敬称略)」という人物について考えたことをまとめてみました。
※スクスタメインストーリー第15章までのネタバレを含みます。ご注意ください。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS 三船栞子について話したい」
さて、早速ではありますが、声を大にして言いたいことがあります。
それは、三船栞子は実に魅力的な人である、ということです。
彼女は登場早々、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の廃部を検討したりと、はっきり言ってしまえばスクールアイドル同好会にとって“絶対に乗り越えなければならない壁”のような存在でした。
今回は三船栞子の言葉の数々から、彼女の考えや想いについて考えていきたいと思います。
「名前に込められた意味」
栞とは、皆さんもご存じの通り、本の間に挟んで目印とするものです。
そして「船」の目印(栞)となるもの……それは「灯台」です。
灯台の主な役割は、「海上の船舶が安全に、そして効率的に航行するためのサポート」です。
これを調べたときに、まさに三船栞子のことを表しているように思えました。
生徒会長選挙での言葉通り、栞子は多くの生徒にアドバイスをしてきました。
それは、生徒の幸せを想っての行動です。
しっかりと生徒ひとりひとりを見て適性を知り、「あなたにはこうなってほしいんです」と具体的に説得する様子は、「灯台」のようではないでしょうか。
せつ菜も、栞子について「人の上に立って、導いていく能力に長けている人」と評価していますね。
そしてもう一つ。
三船、と検索すると、「三船(さんせん)の才(三(さん)舟(しゅう)の才)」という古典由来の言葉が出てきます。
意味は「漢詩・和歌・管弦の三つの才能を兼ね備えていること」
栞子は、日本有数の名家出身でお茶やお花は師範の腕前ということもあり、そういった文化的な才能も持ち合わせているかもしれません。
しかし今回は、私が思う栞子の才能について考えていきたいと思います。
①努力家
生徒会長就任後の栞子の行動は派手なものです。
運動部のため最新のトレーニングルームを作ったり、高価な専門書や新しい楽器を購入したり。
演劇部には有名な演出家が講師として招かれ、桜坂しずくも恩恵を受けた一人です。
それもこれも、栞子が理事会と交渉して臨時予算を取ることに成功したから成しえたことでした。
また、スクールアイドル同好会に練習生としてやってきたときも、彼女の努力家な面が垣間見えます。
たとえ無駄なことだと思っていても、踊るからにはきちんとイメージを持って挑み、分からないところは聞きに行って繰り返し練習しています。
踊りやすいように髪をピンで留めているところも可愛い点です。
さらに栞子の初登場時(第8章9話 新たな一歩)
日曜日、部活動に励む生徒を見ているシーンです。
このときの栞子は生徒会に所属すらしていない一生徒ですが、「生徒一人ひとりの適性に寄り添う学園運営」を実行するため、日曜日に学校に来てまで生徒の様子を見ています。
言うなれば栞子は「有言実行」タイプです。
その実行に向けての努力はきっと並大抵のものではありません。
②洞察力
栞子の洞察力は、顕著に表れている部分だと思います。
テニス部やソフトボール部、バスケ部など、様々な場面においてその能力はよく発揮されています。
そしてそれはスクールアイドル同好会のメンバーも例外ではありません。
新生徒会長選挙の場面では、せつ菜の気持ちや矛盾した姿勢を見抜いています。
また、部活動紹介でのライブに向けてオーバーワーク気味になっていた歩夢にも声をかけたり、“あなたちゃん”には生徒会役員としての適性が備わっていると伝えています。
この洞察力に加えて、栞子には的確なアドバイス力もあり心強い存在です。
③現実主義
ラブライブ!サンシャイン!!にて、高海千歌の
「できるかどうかじゃない。やりたいかどうかだよ」
というセリフがあります。
対する栞子はというと、その逆で
「やりたいかどうかより、できるかどうか(適性があるのか)」
が根底にあるのではないでしょうか。
栞子は誰よりも、「将来」へ向けての現実的なビジョンを描ける人です。
スクールアイドルフェスティバルを虹ヶ咲学園で開催したいという訴えにも、すぐに多くの問題点を指摘しています。
メインストーリー15章では、ボランティア集めの現実を一番分かっているのが栞子でした。
きっとボランティア経験もあってこその発言だったのでしょう。
このシーンは、ラブライブ!サンシャイン!! 1期7話・8話の黒澤ダイヤを彷彿とさせます。
まだ6人だったAqoursが東京のイベントへ出ることになり、妹を送りながらも鞠莉に対して「あの子たちを今、東京に行かせることがどういう事か、分かっているのでしょう」と詰め寄ったダイヤ。
東京から戻った6人を迎えたダイヤは、そこで何が起こったのか分かっているような顔でした。
「やっぱりそういうことになってしまったのですね
先に言っておきますけど、あなたたちは決してだめだったわけではないのです」
結果を予想しておきながらそれでも見送ることにしたダイヤと、杞憂で終わればと思いながら生徒会長としてボランティア説明会に臨んだ栞子。
生徒会という立場にあり、しっかり者でもあるこの2人はどこか似た者同士かもしれません。
長くなってしまいましたが、この「努力家」「洞察力」「現実主義」という3点が、三船栞子を支える柱なのではないかと思いました。
さて、ここまでは三船栞子個人について語りましたが、対人においての三船栞子についても考えていきたいと思います。
栞子にとって大きな存在となるのは、“あなたちゃん”と歩夢です。
スクスタメインストーリーにおいて、一番絡みの多い2人。
結論から言えば“あなたちゃん”と歩夢は、栞子を信じた人。
そして栞子の笑顔を引き出した人です。
①栞子を信じた2人
スクスタメインストーリー第13章では、栞子の苦悩が垣間見えます。
部活動紹介に向けてのミーティングで、各部と意見の対立が起こったのです。
各部としては、純粋に興味のある子に入部してもらいたい。そして部のことは部に任せてほしい、という意見。
対する栞子は、適性試験での合格者のみ入部とする。紹介するときは統一のフォーマットで行ってもらうという意見。
栞子にとっては、中学生にとって分かりやすい部活動紹介にしたい、という純粋な想いでした。
そして各部の言い分を理解できずに困っていた栞子へ手を差し伸べたのは“あなたちゃん”です。
“あなたちゃん”は「部長としての立場」から、各部と生徒会との橋渡し役でした。
生徒会の要望を各部と擦り合わせつつ、栞子を説得する様子も見事なものです。
まず栞子の良い点を褒めるところ
それを踏まえて、各部の意見を伝えているところ
栞子の改善点を伝えているところ
まるで凝り固まった栞子の考えを少しずつほぐしているような“あなたちゃん”です。
一方で歩夢は、栞子が無駄だと思っている部活の「部員の1人」として栞子と向き合っています。
“あなたちゃん”と歩夢はそれぞれが別の立場から栞子へ向き合っているのですが、伝えたいことはただこの言葉だったのかもしれません。
そして迎えた部活動紹介ミーティング(第10話 信じる心)
タイトルの「信じる」という言葉通り、ここでは“あなたちゃん”と歩夢の「信じたい」という想いが表されています。
生徒会長に就任した栞子が適性のある部活を勧めても、やっぱりまた元の部活に戻りたいと去ってしまった生徒たち。
どれだけ分かりやすい資料を作っても、各部との話し合いがうまくいかないミーティング。
スクールアイドル同好会を廃部にしようとしている栞子を、それでも信じてくれた“あなたちゃん”と歩夢は、栞子にとっての「光」なのではないかと思います。
②栞子の笑顔
メインストーリー第14章以降では、栞子の笑顔のモーションが追加されています。
これにより表情が豊かになったという印象を受けますね。
栞子の初めての笑顔を見たのは“あなたちゃん”です。
夕暮れに照らされて、チャームポイントの八重歯がちらりと覗く笑顔に魅了された人は少なくないかもしれません。
さて、私がここで言いたいのは、
「“あなたちゃん”以外の同好会メンバーで三船栞子の笑顔を引き出したのは歩夢である」
という事実です。
そのシーンは、「第14章3話 大きな、一歩!」で見られます。
(第14章以降、ストーリーシーンで栞子の笑顔モーションが見られますが、3話までに見られた笑顔はすべてあなたちゃんへ向けられたものです。)
3話はついに部活動紹介での歩夢のライブ。
「夢への一歩」を歌う歩夢を、栞子は舞台袖から見ていました。
ここの笑顔はまさしく、歩夢に向けられたものです。
なぜここまで栞子は歩夢の歌に惹き込まれたのでしょうか。
それは、学校説明会に向けて練習していた歩夢が栞子に言ったセリフにあります。
「夢への一歩」の歌詞には何度も「あなた」という言葉が出てきます。
さらには、
友達とか親友を超えた 切磋琢磨できる「仲間」さ
その「あなた」に向けた感謝の気持ちが、栞子の胸に届いたのではないでしょうか。
栞子は今まで一匹狼のような存在でした。
新生徒会長に立候補する中で、同好会メンバー(中川菜々)に対し、栞子は一人で十分すぎる仕事をこなしていました。
けれど、同好会を廃部の危機にまで追い詰めたそんな栞子を、歩夢は「あなた」の1人に入れてくれたのです。
栞子にとっては、初めての経験だったのではないでしょうか。
「夢への一歩」の歌詞はとてもストレートな感情表現です。
だからこそ歩夢のまっすぐな気持ちが、栞子の笑顔を引き出したのではないかと思います。
歩夢と栞子は、メインストーリーが進むにつれ、その関係性がどんどん変わっていくのが面白いところです。
「同好会存続の危機に陥れた人」→「新生徒会長と一生徒」→「仲間の一人、そして友達」
といった具合でしょうか。
メインストーリー15章では、「友達」という点が大きく描かれていると思います。
何度か電話もしている様子の二人
“あなたちゃん”へのプレゼントを買いに行くシーンは、「初めてのお友達との買い物」感があって初々しい栞子を見ることができます。
そして、”あなたちゃん”の様子に悩む歩夢に声をかけて相談に乗る、良い友人でもあります。
これからのストーリーにおいて、いずれ栞子がスクールアイドルフェスティバルへの想いを吐露する日が来るかもしれません。
なぜ、スクールアイドル同好会を廃部にしようとしているのか。
無事に虹ヶ咲学園で開催することができるのか。
今後の展開に大きく期待するところです。
以上、長くなりましたが、三船栞子に対する私の考えを述べさせていただきました。